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347.75

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ちょーっと刺激が強かっ、た。


「~~~っ」


フェイトに後を任せ…というより押し付けて、屋根の上でひとしきり悶える。

緊急事態でやむをえないのは分かっている。

わかってはいるのだが…


「あう~…」


どうも待ち時間に読んだ本が原因でなかなか頭から離れない。

頭をぽかぽかたたいてみても、一向に離れず。


「うわーん、離れてよ~う」


頭が切り替わるまで、しばし時間を要したのは言うまでもない。


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452

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自警団はまったく相手にならなかった。

素人の集団に暗殺者を倒せるような力量があるわけがない。


「なんで?」


不思議に思う。

相手はがむしゃらにつっこんでくるだけ。

試しに浅く切りつけると、必死に抵抗してくる。

いつものように急所を一撃で仕留めると、悔しげな表情だ。


わからない。



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349

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手応えが浅い。

それでも狙いは正確に思ったとおりの軌跡を描く。


「…変?」


ひゅっという軽い音。

踏み込みが甘く入る。

普段なら体にずんっと衝撃が走るぐらいの勢いがある。


「よくも俺のモノに手を出したな」


相手と対峙しているリュートと背中を合わせる。

思ったより相手が多い。

見える範囲でざっと15人、気配からするともう少し多いかもしれない。


「ここをどういう場だと思っている!」


ほぼ全員、僧兵に扮した傭兵か暗殺者か。

何にしろ油断なら無い。

こっちも隙を見せないよう気配を張り詰める。


「お前達にとっては神聖な場だろうが、こっちには隠れ家にしか見えないね」



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999.3

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前は居住棟であった場所は外部からの進入もなくそのままだった。


「盗人も入るような場所ではないか…」


白骨と埃が時間を物語る。

あまり感慨のある場所ではない。

むしろ静かに抉られる。


未だに整理はつかない。

二人で受けた行為も。

二人で行った行為も。



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347.6

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荷物をひっくり返し、まじない用の薬を取り出す。

効くか効かないかという薄さの睡眠薬と幻覚剤である。


「う…」


その小瓶を危うく取り落としそうになる。


「ちょっとダメージが大きいんじゃないの?…動かないで」

「何を…」


頭のケガが響く。

そこにユイが触れるか触れないかの位置に手をかざすと、痛みがすっと無くなった。


「ほい、押しても触っても大丈夫」

「!?」

「骨以外は治った、今回は特別ね」


触ってみても痛くは無い、ゆがんだ視界も戻っている。

薬の量を調節しなければならないのでありがたい。



「ラウド、飲めるか?」


起こして薬を飲ませようとするが、苦しげな表情で唸っていて無理と判断する。

しかたなしに、少し流し込みやすいように水に溶かし、舌を噛まれない様に注意して口移しで飲ませる。

苦く甘い奇妙な味が口に広がる。


「んく……げほっ」

「ふう、飲み込んだか」


うまく飲んでくれたようだ、後は薬が効くのを待つだけだ。

幻覚剤が効いてくると、現実と切り離される状態になるので少しは楽になるはず。

苦しんでいる原因は、急にいじられたために起こる体と心の不一致だろう。

こいつの事だ、もしかしたら中途半端に意識同士が混ざり合った可能性が高い。


「…応急処置しかできないな」



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997

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一歩歩くたび、びしゃりという音がする。


「…ここまでなったか」


一面の赤


「うん、もうそろそろ」

「そうか、近いのか…」


赤い空間の主はどこか満ち足りた表情だ。


「でも、リュートはあと一人やったら旅はお終いだって」

「話は聞いているが、何でだ?」

「すこし時間が欲しいって、みんなで過ごす時間が欲しいんだって」


時間か、おそらくスフィアのためだろう。

この先のことを考えると、たしかにスフィアがある程度成長するまで一緒にいたほうがいい。


「…スフィアもそうだけど、クーも自分のこと知らないだろうから」

「ラウド、お前はどうする」

「すこし寝る、気持ちの整理してからリュートに聞きたい事がある」


相手になにかしら揺らぎがある。

前ほどではないが、何か納得してない気配だ。

紺色の目が刃物の光を宿している。



「フェイト」

「ん?なんだ?」


「裁かれるってどういうこと?」



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投稿者 ryifb4 | 返信 (0)

751

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ここ数日、リュートに呼ばれない。

何かあったのかと、隙を見て浮き上がった。


「えーっと、替えの包帯はどこかな?」


見慣れない小さな子供。

あちらこちらに荷物が散らばっている。


「あ、リュートが持ってるかも。ちょっと待ってて」


子供はぱたぱたと部屋を出て行った。


いつの間にこんな子供を連れていたのだろう。

全然、自分の記憶に無かった。

苦手だ、小さい子供は…すぐに泣くから。


「あったあったー、やっぱりリュートが持ってたの」


包帯を二個ほど持って戻ってきた。

それとなく、言葉を選んで、話しかける。


「…リュートは?」

「んとね、おとなしく寝てた。今日と明日は動けないかもねーって」


二、三日動けない、ということはケガをしたという事か。

それなら呼ばれない理由が納得できる。


「ちょっと聞こえてる?包帯巻くから目つぶって!」


癇癪を起こされそうになって、しぶしぶ目を閉じる。

次に呼ばれたら聞かなければ。



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投稿者 ryifb4 | 返信 (0)

801.2

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汚れを落として宿に戻っても、冷たい感覚が取れない。

寝台の端に力無くへたりと座る。


「顔色わるいぞ、何かあったか?」


窓から入るのを手助けしてもらったフェイトに声を掛けられる。

答える気力もなく、首を横に振る。

相手は何か感じ取ったのか、無言で窓から出て行った。


「………っ!」


今までに数回ほど衝突したことはあったが、「逃げたい」などと思うことはなかった。

自分のセカイはリュートが中心だから。

でも、今度は違う。


離れたい。


あれだけ傍にいたかったのに、今は離れたい。

距離が、欲しい。

ただ、離れたい。



ガタンと窓の開く音がした。


「ったく…少しは考えろ」

「先が残り少ないヤツに言って何になる」

「誰が後先の事と言った」


びくりと声のする方向を見る。

丁度窓からリュートが入って来る所だった。

ぐっと胸が締め付けられる。

離れたいのに体が思うように動かない。


「はぁ…分かっているよ」


窓に向かってため息をついている。

気づかれたくなくて足元に目を向けた。

気づかないで欲しい、お願いだから、気がつかないで。



「気がつかないとでも思ったか?」


目じりに何か触れる。


触るな!!



突き飛ばそうとするも、寸での所でブレーキがかかる。

結局ポン、と軽く押し返す形になる。


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投稿者 ryifb4 | 返信 (0)

戦後から日本の首相は29人いるんだってよ?By NewsZERO

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世論では福田無責任とか凄い言われようです。

自分も一緒にそう思ってますが、文句ばかり言ってて努力してない人多いよなとか思いました、自分も含めて。

じゃあ努力ってなんだよ?とか自分で自分に突っ込んだんですけど・・・


今までの努力の一つとして、俺はとりあえず選挙に行って投票してるんですけどね、何も変わってないような・・・


TVから流れてくる【ねじれ国会】とか【インド洋の給油法案?】とか

名前だけ知ってるけど内容は全く知らないのに、【税金の無駄使いだけに大幅に焦点】をあてているマスコミの報道に

俺達国民がマスコミの思うがまま釣られて、何も知ろうとしないで福田さんとか、政治家とか、日本の政治を

非難してた俺って一体どんだけ情報弱者なんだよと思います(つд⊂)


とりあえず政治について努力して、今よりまともな非難しようかなと思いました。

今回は非難ではないですが、日本の首相についてちょっと努力してみました。


一番在籍が長いのは桂太郎: 2886日(第11、13、15代)

一番在籍が短いのは東久邇宮稔彦王: 54日  ← 名前が皇族風ですね?



内閣総理大臣の一覧 ※wikipediaより

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E9%96%A3%E7%B7%8F%E7%90%86%E5%A4%A7%E8%87%A3%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7


ーーー内容抜粋ーーー


通算在職日数

桂太郎: 2886日(第11、13、15代)

佐藤栄作: 2798日(第61、62、63代)

伊藤博文: 2720日(第1、5、7、10代)

吉田茂: 2616日(第45、48、49、50、51代)

小泉純一郎: 1980日(第87、88、89代)  


在職日数の少ない総理大臣

東久邇宮稔彦王: 54日

羽田孜: 64日   ← この人もっと短かったイメージがあるんだけど・・ 

石橋湛山: 65日

宇野宗佑: 69日  ← 確かセクハラかなんかやったような?

林銑十郎: 123日


ーーーここまでーーー

思ったよりおもしろいかもしれませんね、政治の世界は(゚∀゚)

投稿者 g53vdg | 返信 (0)

切り込み隊長の本 (つづき)

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(つづき)


 だが、立ち返って考えれば、もとから私たちはそれほど新聞をきちんと読んでいた

だろうか?一面から政治面、経済面を読み進め、地域面に芸能欄にスポーツ欄、最

後は三面記事で事件や与太を読み最後に番組表を見る、という読者が果たしていまま

でも大多数であったか。私も学生の頃はおおいに新聞を読んだが、隅から隅まで読む

ことなどついぞしなかった。ましてや、新聞各紙を読み比べて論調の違いを知る、な

どという行為はしたことがない。



 誰もが検索閲覧できる情報は本当に価値をもつのか


 押し紙(販売店が売れるあてのない新聞の代金を、新聞社に払うこと)だリベートだ

と様々言われているが、読売新聞公称一千万部、朝日新聞八百万部などという発行部

数を考えてみればいい。読者があの紙面を毎日あれだけ読み続けているはずがない。

ネットがあろうがなかろうが、昔から新聞は人が読み切れないはどの記事を日々大量

に量産し、家庭に届けているのだ。それも、新聞は何紙もある。他に雑誌もあれば、

テレビだって毎日複数チャンネル18時間以上放送する。ラジオも短波もAMもFMも

毎朝毎晩放送している。

 情報革命など訪れる前から私たちのまわりは読みきれないほどの情報に溢れている。

新聞のみならず、図書館にいけば何年分何十年分の暇が全部潰れるほどの情報が本に

格納され、整然と並べられている。情報など、元から大量にあるのだ。目を通しきれ

ないほどに。情報革命の本質とは、情報そのものが増えたわけではない。情報へアク

セスする方法の効率が良くなっただけである。私たちが情報の洪水に押し流されてお

り、ネット発の洪水のような情報に対して、報じる速さで新聞など旧来型のメディア

が負けているのだ、という論調がいかに的外れであるかは言うまでもない。

 また、ネットには多くの情報が流通しているとされるが、テキスト化されていない

情報にはリーチできない。画像や映像は、その特徴によってタグで管理されており、

Googleがいかに賢く神の如き存在だと振る舞っていても、平たく言えばデータ

がテキスト化された巨大データベースに過ぎないのだ。いくらインターネットが便利

だからといって、例えば貴方が昭和20年元旦に当時の首相がどんな談話を残したと報

道されたか調べようと思っても、検索では教えてくれない。ネットによる情報革命と

は、ネットに情報が乗っかっていない限り、実は何の役にも立たない。

 GoogleやYahoo!が産業として急成長していて利益を出している、した

がってその仕組みに謙虚に学ぶべきだ、というのは分かる。ネットを便利に、かつ有

効に使えば、ほぼ日常に必要などのような情報も入手できるというのは事実だ。ただ、

本当に価値のある情報、ネットにテキスト化されて掲載されていない、Google

がその巨大データベースのインデックスに登録していない重要な情報は、結局のとこ

ろ属人的な情報パスを使わなければ入手することができないのは言うまでもない。い

や、むしろ情報の価値という観点から言うならば、文字・テキスト化されインターネ

ット上のアーカイブとして誰もが検索し閲覧できるような内容が、果たして本当に価

値を持つものなのかどうか、よく考えてみるべきだろう。

 これらのネット産業が、あたかも情報を無料で閲覧させ、多くの利用者をかき集め

ている背景は、ネットインフラの劇的なコスト低下と、無料で閲覧させる代替として

取得しているユーザーの行動原理に基づいた広告ビジネスによる収入の2点にぎっく

り分けられる。その意味では、スポンサーを集め、視聴者に無料でテレビを観させそ

の代わりスポンサーのCFを見させる日本の地上波テレビのビジネスモデルと根本は

変わらない。ただ、電波は有限でその使用は免許制なのに比べ、インターネットは双

方向であり免許要らずであるという差異があるに過ぎない。


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投稿者 fh9xif | 返信 (0)

943.2

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しばらくぶりに本気で歌った割には上出来かもしれない。


まばらに拍手が聞こえる。

拍手をしていたのは見物客2・3人とスフィアとクー。

いつのまにか居たユイ。

そして…


「いい歌じゃない」


鈴の音がする。

先ほど反対側で舞っていた東方の踊り子だ。

そして突然の誘い。


「即興でお願いできるかしら?」

「構わないが…すこし調律させてくれ」


日に焼けた肌にショートのプラチナブロンドがまぶしい。

ならす様にとんとんとステップを軽く踏むと、足についた鈴が鳴る

くるりと回り準備運動がおわったらしい。


「よろしいかしら?」

「ああ」


リズムをとり、かき鳴らすのは情熱の恋の歌。

ただしアレンジを入れて、若干展開が早くなっている。


「ふふっ、いいじゃない」



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投稿者 ryifb4 | 返信 (0)

290

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ひどい悪夢だった。

自分のうなされる声で目を覚ますほど。

悪夢の中でされていた行為で、異様に体が熱を帯びている。


「すっげーうなされてたな」

「…、あぁ」


覆いかぶさるように相手が顔を覗き込んでくる。

夢の中で動けなかったのはコイツが上に乗って寝ていた所為らしい。


「何の夢見てたんだ?」

「余計な詮索をするな…うなされたんだから悪い夢だ」

「ふーん、うわごとで『いやだ』って言ってたからな」


それだけうなされていたのか。

…やはり『あの数ヶ月』の記憶は強烈なのか、まだ思い出すと夢に出る……


「よっぽどイヤな夢なんだな」


答えを言いたくなくて、口付けで返す。

早く気を紛らわせたくて、腕を回して抱きつく。


これも悪夢から繋がっているというのに。



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672

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「食を調べるのも任務である。とは言ったものよねぇ」

「一口目は勇気が必要な物もあるがな」


たまたま夕食はパンドラと二人で屋台となった。

調べ物と報告があったので、リュートたち三人を置いて先行していた。

フェイトは見た目より小食なのであまり外食しないので、こういうときは二人だ。


「植物系は分解できないものあったりすると後がタイヘンなのよねぇ」

「月唯はほぼ分解できるから関係ないであろう」

「いやだって二人で感想言いながら食べた方がおいしいでしょ~」


体質的な不食のものもあるため、気をつけながらバランスよく選んでいく。

今日は魚を揚げたものを野菜と一緒に煮込んだものになった。

いただきます、と礼儀よく挨拶をしていただく。


「見た目がトマトなのに味がニンジンって」

「土臭くなくておいしいではないか、これは緑色のビーツか?」

「ほんとだ、キウイかと思った」

「うむ、ちょっと酸味が欲しい味だな」

「甘酢仕立てが恋しい味だねぇ、ほんと」


まぁ合わない事はないそこそこの味だった。

なぜか知らないけど酸っぱい食べ物に会わないため、ちょっと酸味が恋しい。


「果物もすっぱいの無いよねぇ」

「うむ見かけないの、鼻につーんとくる辛甘い果物にはさすがにびっくりしたが」

「リコリスみたいに甘苦いならガマンできるんだけど…さすがに辛甘いのは」


デザートは二人ともちょっとほろ苦いジュース。

あまりにも味が似ていたので勝手に「完熟ゴーヤジュース」と呼んでいる。

実際の実はスイカの仲間のようだったが…


「なんだ、こんなところにいたのか」

「あ、リュート。今到着?」

「ああ、遅いから食事摂ってから宿に向かおうと思っていた所だ」


人ごみでも目立つ髪色はやはり目印になるようだ。

到着したばかりの一行にあっさり見つかった。




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130

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正気に戻ると、どっと疲労が襲ってきた。

一歩踏み出そうとして、足元が縺れぐらりと傾く。


「っと危ない、疲れたか?」


転ぶ前に後ろから支えられる。

正直、指一本動かすにもしんどい。


「もう一仕事あるから、眠るのは後でにしてくれないか」

「ま…だ……?」


呼吸を整え、得物を握りなおす。

支えていた手が離れ、軽く肩を叩いて一つの小部屋を指し示す。


「あそこに一人隠れている」


促される間も無く。

示された場所へ向かった。


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801.1

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いつものように。

目の前がはっきりしてくると、とっくにこと切れた死体。

何も感情が動くことは無い。


でも違和感。


いつもいるはずのリュートがいない。

こういうときは必ず傍にいるはずなのに。


廊下に出て気配を探す。

微かな風の流れを感じてたどっていく。



暗闇の中、床に座り込んでいる見知った背中を見つける。

近づいて呼ぼうとしても、声が出なかった。


異様な雰囲気。血の臭い。


「リュ…ト?」


緊張してかすれた声で呼ぶと、ゆっくりと振り向いた。

何かをすする音。

何度も見慣れた行為だ、口の周りが真っ赤になっている。

目を合わせると少し笑ったような気がした。


しかし、自分は冷たい手で心臓を掴まれた感覚に陥りへたり込む。


怖い。


恐怖心がこみ上げてきて体が小刻みに震える。

震えを押さえようとして肩を抱くようにするが止まらない。


頬にぬるりとした感触と鉄の臭い。

俯いた顔を上げられ、合わせた視線には明らかに狂った色を乗せていた。


怖くて怖くて声が出ない。


「寒いのか?」


震える体を抱きしめられ、酷くやさしく背中を撫でられる。

狂気に中てられ動けない自分は、なされるがまま。

首を振って答えるぐらいしかできなかった。



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0.80

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いままでに感じたことの無い大きな波に、口から出たのは悲鳴。

憎まれ口をたたく余裕も無いほど飛ばされる。

一度熱を吐いても収まる気配を見せない。


一つ分かるのは…『虫』を使われた。


堪えようにも容赦なく襲ってくる波に耐えられない。

もし耐えられたとしても、その分酷く荒れて襲い掛かる。

目の前が見えなくなるほど追い詰められる。


しかし、少し慣れた体は熱を吐き出せなかった。

今度はじりじりと焦がされる感覚にすりかわっていく。

波が来ると熱がかき混ぜられ、体をよじるしかなくなる。


吐き出せない熱が苛む炎に変わるのも時間の問題だ。

苛む炎になれば気が遠くなるほど長い甘苦しい時間が始まる。



頭の片隅で、今度の時間は今までで一番長そうだと感じた。



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347.5

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突き飛ばされた際に頭を打ってまだふらつく。

しかし暴走したラウドを放っていくわけにもいかない。


「眠り姫よ…」


眠りの術をかけて、おとなしくさせる。

まだ少し辛いのか完全に眠りきらないがその方が好都合だ。


「ここじゃ怪しまれるから宿に運びましょ」

「…わかった」

「じゃユイ、リュート頼む」

「おっけー」


ユイに促され小柄な肩に腕を回すと、つむじ風が吹きふわっと体が浮く。

そのまま、部屋を確保していた宿に文字通り「飛んで」いった。

…偶には役に立つな…こいつら…




「宿取りに行っている間、何があった」

「…周りから『聖女さま』って呼ばれてた少女に『奇跡』を起こされたのよ、止めたんだけど」


そういえば何か最近うわさで聞いたことがある。

不治の病を治す少女が各地に現れているという。

宿で何度もクーの件で勧められてうんざりしていた所だ。


「どう考えても暗示とか催眠術の類っぽくてうさんくさかったけどね!しっかり術の痕跡見えたし」

「ちっ、何かかけられたのか…」


薄々、話から術をかけられたのは気づいた。

ユイの話で決定的だ、自分が使うものとほぼ同じ術の確率が高い。



「…同類?まさか…まだいたのか」



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投稿者 ryifb4 | 返信 (0)

読了。

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ドグラ・マグラ 読み終えたー。

最初訳分からなくて段々ははんほほんと分かった気になったかと思ったら分からなくなって読み終えた。


何じゃこりゃ。新しい読了感。

投稿者 zrhqe8 | 返信 (0)

電波男

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彼女に電波男読ませたい。でも発狂するのでやめよう。あとがきマジで泣ける。本田透氏は師だ。

投稿者 c25z7u | 返信 (0)

連投な訳。

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誰かがこれを読んでくれていると

勝手に思う事で

私は一人ではない

と勘違いするため。


あぁ!

投稿者 gh4ach | 返信 (0)

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