530.2 |
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本線 501-600 |
頭が痛い。
呼吸ができない。
キモチワルイ…
苦しくて、苦しくて。
「ぐうっ……」
「少し、慣れるまでガマンしてくれないか?」
嫌いだ、リュートに「カキカエ」される時は。
起きると、体にひびが入ったように苦しい。
体と心がばらばらになったみたいで…
「う…ぐぁっ…」
苦しくて何かにすがりつく。
こうでもしないと壊れそうで…
「いてて、ツメ立てるな」
聞こえる声すら感覚が狂う引き金になって。
必死に「何か」に抵抗する。
頭の中にある違和感。
その違和感を受け入れられなくて。
「りゅ…と、くるし…っ…」
自分が何を言ったかすらわからない。
ひどい違和感。
耐えられない。
そう思うと、すとんと落ちる感覚。
苦しさが消えていく…このまま落ちれば…
「逃げるな、ラウド」
縛る声。
「受け入れろ」
「うぁぐっ…」
Tab mix Plusを入れてみた |
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Firefox Add-on |
タブロックとタブ保護があって便利、常にOgame+このサイトを保護ロックしておけば意外とラクチンかも
100 |
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あちこちから響く断末魔の声。
「…知っているものすべて皆殺し。ね…ひどい師匠だな」
閉鎖されている建物に逃げ場はない。
ましてや深夜。
生き残るものがいたら、それは最初から逃げられるように不視の術をかけられている。
「ここに入ったら処刑されるだけだから、その時間が早まったと思えばいいさ」
牢の鍵を一つ一つ開けていく。
看守はとっくに息絶えているし。
開けても構いはしない、なぜなら…
「あれ、もう居住館終わったのか。早いな」
音も無く牢の入り口に立つ小柄な人影。
一時的な狂人化の術が切れ掛かっているのか、焦点の合いきらない目だ。
あと一仕事してもらうには掛け直すしかないだろう。
「おいで、ラウド」
ふらふらと近寄ってきた相手を抱き寄せる。
安心したのか、腕の中で目を瞑りふっ、と力を抜いた。
汚れるのも構わず背中を撫でてやる。
いい子だ、自分の言うことを聞いていればいい。
「舞え、舞い狂え」
一つ強く抱きしめ、耳元で囁く。
ぎくりと硬直する体。
取り落とした得物を握らせ、軽く背中を押した。