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530.2

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頭が痛い。

呼吸ができない。


キモチワルイ…


苦しくて、苦しくて。


「ぐうっ……」

「少し、慣れるまでガマンしてくれないか?」


嫌いだ、リュートに「カキカエ」される時は。

起きると、体にひびが入ったように苦しい。

体と心がばらばらになったみたいで…


「う…ぐぁっ…」


苦しくて何かにすがりつく。

こうでもしないと壊れそうで…


「いてて、ツメ立てるな」


聞こえる声すら感覚が狂う引き金になって。


必死に「何か」に抵抗する。

頭の中にある違和感。

その違和感を受け入れられなくて。


「りゅ…と、くるし…っ…」


自分が何を言ったかすらわからない。

ひどい違和感。


耐えられない。


そう思うと、すとんと落ちる感覚。

苦しさが消えていく…このまま落ちれば…







「逃げるな、ラウド」


縛る声。


「受け入れろ」

「うぁぐっ…」



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投稿者 ryifb4 | 返信 (0)

Tab mix Plusを入れてみた

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タブロックとタブ保護があって便利、常にOgame+このサイトを保護ロックしておけば意外とラクチンかも

投稿者 zmg5z7 | 返信 (0)

100

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あちこちから響く断末魔の声。



「…知っているものすべて皆殺し。ね…ひどい師匠だな」


閉鎖されている建物に逃げ場はない。

ましてや深夜。

生き残るものがいたら、それは最初から逃げられるように不視の術をかけられている。


「ここに入ったら処刑されるだけだから、その時間が早まったと思えばいいさ」


牢の鍵を一つ一つ開けていく。

看守はとっくに息絶えているし。

開けても構いはしない、なぜなら…


「あれ、もう居住館終わったのか。早いな」


音も無く牢の入り口に立つ小柄な人影。

一時的な狂人化の術が切れ掛かっているのか、焦点の合いきらない目だ。

あと一仕事してもらうには掛け直すしかないだろう。


「おいで、ラウド」


ふらふらと近寄ってきた相手を抱き寄せる。

安心したのか、腕の中で目を瞑りふっ、と力を抜いた。

汚れるのも構わず背中を撫でてやる。

いい子だ、自分の言うことを聞いていればいい。




「舞え、舞い狂え」


一つ強く抱きしめ、耳元で囁く。


ぎくりと硬直する体。


取り落とした得物を握らせ、軽く背中を押した。


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投稿者 ryifb4 | 返信 (0)

999.1

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冷たい雨だ。



見覚えのある手口の死体。

薄暗がりに現れた廃墟。

終わりを告げる雨音。



999人目を引き金にして、アイツは壊れる。

ひとかけらも残さず壊れるようにと。

壊れて壊すようにと。

どうせ二人で深淵に落ちるのだから。


「行くか…」



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投稿者 ryifb4 | 返信 (0)

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