オナ禁体験記 その5(おまけ) |
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オナ禁体験記 |
オナ禁、というよりも「オナニーを止めた」ときに体験したこと、感じたこと、考えたことの記録(記憶)。性別:男、当時の年齢:21
前回: http://ke7u9x.sa.yona.la/13
* オナ禁中の夢精について
夢精は基本的に制御できない。日中エロいこと考えたからといってその晩に夢精するわけではないし、前触れなく2日連続で夢精することもある(1日に2回ということも)。ただし一つだけはっきりしていて、夏よりは冬の方がずっと頻度が高い。要するに布団の重さ=性器に対する物理的刺激の強さが一番影響が大きい。眠っている間の身体の動きなんて制御できないから、これはもう制御不能とするしかない。
* 性的興奮について
「性欲は脳内麻薬の禁断症状に過ぎない」と最初に書いたが、”性的興奮”については、”恐怖”や”悲しみ”と同じような、感情の一ジャンルなのではないかと思う。例えば最近の私は時々(2ヶ月に1回くらい)AVを見る。「抜かないのにAVなんて見てどうするの?」と思われそうだが、恐怖するためにホラーを見たり、悲しむために悲劇を見たりするのと同じで、一通り性的興奮を味わったらそれで満足する。ムラムラが残ったりはしない。
多分性欲そのものが、多くの情動の複合物なのだろう。しかし脳内麻薬の力が強すぎて、なかなか本質が見通せない。
* そもそもなぜオナニーを止めようと思ったか
わざと今まで書いてこなかった部分だが、当時の私は生きること自体に悩んでいて、その模索の中で禁欲主義的な生き方に活路を見出そうとした、ということ。そういう考えを実行に移して、本当に性欲を消してしまう人は少ないだろうし、その生々しい体験が語られるのはさらに稀だろう。だからここで公開することにした。
* (前回に対する返信より)その3で書いた「しっぺ返し」とは?
確かに分かりにくい書き方だった。要するに「もう身体は自由に制御できるぜ!」と調子こいていた分、「だから何?」状態のダメージが大きかった。そして、性欲を克服し心身健康になり強固な意思でライフハックを成功させても、それで人生が上手く回るわけではないという、当たり前のことを思い知ったのだ!
つまり禁欲主義を貫くだけでは”救われなかった”。そして本当に何気なく買った2400円の聖書(一番ポピュラーな日本語訳である新共同訳)を読んで、救われてしまった。自分でも予想外の展開だったが、事実救われてしまったのだからどうしようもない。
聖書の話はまたいずれ、別の機会に、多分別のアカウントで。ke7u9xの”私”はそろそろサヨナラ。読んでくれた人どうもありがとう。
オナ禁体験記 その4 |
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オナ禁体験記 |
オナ禁、というよりも「オナニーを止めた」ときに体験したこと、感じたこと、考えたことの記録(記憶)。性別:男、当時の年齢:21
前回: http://ke7u9x.sa.yona.la/12
*** 1年〜その後 ***
オナニーを止めてから1年近くの時間が過ぎると、しないのが完全に日常になるので、それ自体ではどうと言うことはなくなる。しかし同時に「オナニーを止められた!」という喜びも消えてしまうため、あとにはただただ克己的なだけの生活が残されることになる。「俺は性欲を克服した!規則正しい生活を手に入れ、体調も良くなった!…だから何なんだろう」という状態になる。一時それで精神的に不安定になったほどだ。
前回の最後に書いた通り、普通はこういう状態になる前に、オナ禁は中断してしまって良いと思う。自信と喜びに満ちているうちに自分を磨き、パートナーを見つける努力などしてみても良いかも知れない。オナニーを止めて時間が経つと性的な事柄に対して余裕が出てくる(変にがっつくことがなくなり、逆に極端に避けることもなくなる)ので、そういう努力をするのに適していると思う。
そうではない場合、私のように「脱オナニー・脱性欲後をどう生きるか」という問いに直面することになる。ある意味ではここからが本当の闘いの始まりだと言えるのかも知れない。私はその過程で聖書(いわゆるキリスト教の聖書)と出会うことになったが、それはまた別のお話。
オナ禁体験記としてはこれで終わり。あと一回くらい、途中で書けなかった小ネタを書く予定。
オナ禁体験記 その3 |
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オナ禁体験記 |
オナ禁、というよりも「オナニーを止めた」ときに体験したこと、感じたこと、考えたことの記録(記憶)。性別:男、当時の年齢:21
前回: http://ke7u9x.sa.yona.la/10
*** 3ヶ月〜1年 ***
オナニーを止めてから3ヶ月が経つと、さすがにもう意識して我慢すると言うよりは、しようとも思わなくなってくる。そして「オナニーを止められた!」という事実に対する喜びと自信が頂点に達し、この頃はやたらとアクティブになっていた。朝起きる時間を早めてジョギングを始めてみたり、自炊を始めて、栄養バランスを考慮した料理を作るのに凝ってみたり。実際、エロいことに費やしていた時間が自由になって、しかも身が軽くなり疲れにくくなったので、そういうことは自由にできるようになるのだ。
オナニーを、また性欲を抑制することには、意識の力で身体を制御するという克己的な喜びが確かにある。また前回書いた通り、本来は”種の存続”のために遣われるべきエネルギーと時間を”個体の満足”のために遣うという、文字通りのライフハックを行う喜びもある。この時期はその喜びに酔いしれて、ずいぶん誇大な意識を抱いていた。そのしっぺ返しは後になってやってくる。
エロい夢の方は、半年を過ぎるあたりから徐々に頻度が減って、代わりに精神的な誘惑夢を見るようになった。直接的にエロくはないのに、強く強く惹かれるシチュエーションの夢。夢は深層意識の産物だといわれるが、この種の夢を見るとよく分かる。「この夢を作ったのは絶対俺だww」と夢の中で笑ってしまうほど、ピンポイントでマニアックな夢を見るのだ。だからここでは詳しくは書かない。どうしても見たい人はぜひ自分の目で確かめてもらいたいw。
その4へ続く
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普通の人がオナ禁にチャレンジする場合、半年〜10ヶ月程度でリセットをかけるのが良いではないかと思う。この時期にリセットをかけたとしても、オナニー中毒に戻ることはまずないし、オナ禁による成果は十分に得られるはず。詳しくは次回書くつもりだが、これ以上長く続けても大したことにはならない。
Re: オナニー禁止って
http://ke7u9x.sa.yona.la/11 |
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Reply オナ禁体験記 |
性欲に対して積極的な意味を見出せる人(つまり普通の人)は、私のように敢えて止めようとして止め、性欲が雲散霧消していく過程を自覚的に観察する、なんてことはしないはず。だからこれはそれなりに珍しい体験なのではないか……と考えたので、公開することにした。
世の中には変な人がいて、変なことを考えて変な行動をしている。その変な体験を少しでも味わっていただければ。
オナ禁体験記 その2 |
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オナ禁体験記 |
オナ禁、というよりも「オナニーを止めた」ときに体験したこと、感じたこと、考えたことの記録(記憶)。性別:男、当時の年齢:21
前回: http://ke7u9x.sa.yona.la/9
*** 1ヶ月〜3ヶ月 ***
オナニーを止めてから大体1ヶ月が過ぎると、脳内麻薬の中毒症状が抜けて、ほとんど苦もなく我慢できるようになった。おまけに身体の芯の部分のだるさが取れて、身まで軽くなった(こればっかりは体験しないと分からないと思う。オナニーしていたころは自分でそのだるさに気付かなかったから)。何より、オカズ集めに何時間も遣ったり、それを見て鼻息荒くしていたりする情けない自分とサヨナラできたことが嬉しくて、以前の生活に戻ろうとはとても思えなくなった。
よく「食欲、睡眠欲、性欲」の3大欲求などと言うが、性欲だけは直接の生死に影響しない。生物の中には成熟すると性行動しか取れなくなるような種もいるが、人間にはそういう”ハード的な”制約はない。代わりに脳内麻薬で中毒にして、いわば”ソフト的に”性欲を実装しているのだろう。そこにハックする余地がある。……などと考えたのもこの時期だった。
またこの頃はやたらとエロい夢を見た。面白いもので、もうオナニーはしない!と固く決意した状態だと、夢の中でも誘惑に抗うことができる。色っぽいおねーさんに迫られたときに「いやもう俺はそういうの止めたんで!」とはねのけて、その瞬間に目を覚ますということが何度もあった。しかしもちろん負けることも多く、たびたび夢精を経験した。夢精との闘いはこれ以後もずっと継続していくことになる。
その3へ続く(全5回くらいを予定)
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前回の記事にはちょっと反響があったようだ。やはりこの手のネタを真正面から扱うのは、ネット上であっても難しいということか。
オナ禁体験記 その1 |
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オナ禁体験記 |
こういう場でしか書けないことを書こう。
オナ禁、というよりも「オナニーを止めた」ときに体験したこと、感じたこと、考えたことの記録(記憶)。性別:男、当時の年齢:21
*** 開始〜1ヶ月 ***
この最初の1ヶ月がとにかく辛かった。この1ヶ月に比べれば、後は全部おまけだと思えるくらい辛かった。しかし意外にも、「オナニーは止められる」と確信したのもこの時期だった。
オナニーがしたい!でもしない。そういうことを何度も何度も繰り返していると、嫌でも「自分はなぜ・どういうときにオナニーをしたいと思うのか」分析することになる。そんな”性欲”に理由などないと思っていたが、違った。きっかけはいつも、ほんの些細な「ストレス発散欲求」だった。それが「脳内麻薬による強烈な快感を味わいたい!」という欲求とごちゃまぜになって、あの強烈な”性欲”に変わる。そう、かつて自分が”性欲”だと思っていた衝動は、本当は脳内麻薬の禁断症状だったのだ。
この発見によって大いに勇気づけられた。薬物の中毒ならば、一定期間薬を断てば抜け出すことができるはず。つまりこれは”勝てる”闘いだ。…そう確信して、文字通り歯を食いしばって耐え続けた。時には我慢できずにエロサイト巡りをすることもあった。しかし最後の一線は越えなかった。
そうして1ヶ月を過ぎた頃、憑き物が落ちるように衝動が消えた。中毒から脱したのだ。
その2へ続く